「食」は、人間にとって命の根源とも言える、もっとも大切なものです。食に携わる人間のいちばんの使命は、人々の健康を育み、食を通して「幸せ」を感じてもらうこと。三重調理専門学校では、食を通して社会に貢献できる優れた人材として羽ばたいてくれることを目指し、育成に努めています。
三重調理の教員は、いつも学生のそばにいます。一人ひとりに対し、できるかぎりきめ細かく指導を行っていくことは、本校の大きな特長となっています。先生はみな、一人ひとりの技術的なクセや味つけの傾向などを覚えています。そして、あなたの成長の度合いをしっかりと見守り、継続的な指導を行っています。
三重調理専門学校では、ひとつの知識や技能を習得したら、関連することも同時に学ぶことができるよう指導方法を工夫しています。「点」だけを知るのではなく「線」として、あるいは「面」として、広くその料理について、また食全体を見通せるようになってほしいと考えています。さまざまな分野の料理、幅広い業務に対応できる視野の広さを持ったうえで、専門性を追求していくことが大切なのです。
料理には「これで最高」という上限はありません。上には上があります。果てしなく奥が深いのです。それを追求していくことは、難しいことでもありますが、とてつもなく楽しいことでもあります。まさに一生をかけるにふさわしい職業だと言えるでしょう。
最初は誰もが未経験です。何も心配することはありません。たとえば、毎日1枚ずつ「紙」を重ねていくことを想像してください。1枚1枚の紙はとても薄く、少し時間が経ったくらいではあまり変化がわからないかもしれません。しかしそれが数年経てば、ものすごい高さに積み上がっているのです。それが「基礎」でもあり、「経験」でもあります。
あなたは今日だけを見て、その瞬間の自分のベストを出すことだけを考えてください。卒業時に振り返ってみれば、コツコツと積み上げた「技術」が、今や自分の背丈を超えていることに気づくでしょう。そしてそれは、あなたの大きな自信となっているはずです。